
縁付金箔(伝統金箔・縁付)
ユネスコ無形文化遺産 2020年12月登録
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日本の文化財を支える「縁付金箔」
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ユネスコ世界文化遺産国際連合教育科学文化機関(United Nations Educational Scientific and Cultural Organization)。無形文化遺産の保護、無形文化遺産の重要性及び相互評価の重要性に関する意識の向上などを目的とした国連の専門機関。フランス共和国のパリに本部が置かれ、179の締約国から成ります。詳しくは文化庁のWebページをご覧ください。
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国宝修復に欠かせない
稀少な製造技術、縁付製法
400年以上前から存在し、今では金沢でのみつくられている製法。手漉きの和紙を箔打ち紙に用いる箔の製法で、手打ちから機械打ちになったほかは、金沢箔の歴史において変わらない伝統の技です。
伝統金箔・縁付の製造工程 >
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日本の金箔の99%を生産する産地
金沢に息づく、箔づくりの技
いつ頃から金沢で金箔がつくられるようになったかは定かではありませんが、今では金沢は、日本の金箔の99%を生産する産地となりました。
製法によって金箔は大きく2種類に分けられます。ひとつはこのたび、ユネスコ無形文化遺産に登録された「縁付金箔(伝統金箔・縁付)」の製法。もうひとつは、近代に開発され、世界各国でも作られている「断切(たちきり)製法」による「現代金箔・断切(断切金箔)」。効率的に量産できるため、近年では「現代金箔・断切」が主流となっています。
箔座の取組み
箔座(高岡製箔)は、創業以来「縁付金箔」をつくり続け、国宝や文化財の存続に貢献することを使命としています。中尊寺金色堂(岩手)、清水寺(京都)、西本願寺(京都)、金沢西別院(石川)ほか、国宝や重要文化財の修復に納めてきました。
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中尊寺金色堂 ⓒ中尊寺 *画像の無断転載・無断使用を固く禁じます |
縁付金箔 一号色 約40,000枚使用(1990年4月28日より公開) |
「縁付金箔」を間近にご覧いただける
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